ベービーキャロット、アメリカで人気のちっちゃい人参の驚く正体
アメリカで、パーティーのサラダの盛り合わせには必ず登場するこのちっちゃい人参。大人だけでなく子供も生のままボリボリとお菓子のように食べる姿には、少し驚いてしまいます。
端っこが丸く、5センチの長さで、形がどれも揃っています。 機械でこのような形に切ってるのか?
色も鮮やかなオレンジで皮まで剥けてる。 なんか普通の人参と違う。 なんなんだろう、この人参と不思議に思ったことありませんか?
クズの人参から出来てる!
実は、このベービーキャロットは、形が悪かったり、折れてたりするクズの人参を砕いて、それをあの小さく丸っこい形にした物なのです。
foxnews.comの記事によると、売れるのは形の良い人参だけなため、1980年の半ばくらいまでは、クズの人参は捨てられていました。 でも、形の良い人参は、たったの30パーセントほどしかなかったりして、農業者は大損していたのです。
形が悪いだけで売れない人参を捨ててしまうのはもったいない、どうにかならないかと考えて、カリフォルニアの農業者であるヨロセックさんベービーキャロットを作りました。 クズの人参をジャガイモなどの皮を剥くピーラーで削って形を整えて食べやすい大きさにしました。 このちっちゃい人参が地元で良く売れるようになり、この方は、インゲンを切る大きな機械を購入し、この機械を使って人参を今と同じ2インチの長さに切ったのです。これがベービーキャロットの始まりです。
ベービーキャロット生産は1990年あたりから急激に伸び、2007年の米国農務省の統計によると、ベービーキャロットは、スーパーの野菜売り場ではジャガイモやセロリなどを抜かし、一番人気の商品だそうです。
ヨロセックさんのベービーキャロットは進化し、生産の仕方は最初とは違います。
消費者の間でベービーキャロットの安全性を問う声はなくなりません。
塩素風呂に入れる!!
クズの人参を砕いてあの形にした後、後塩素に浸します。 プールの水などに入ってる塩素?
塩素は、食中毒を防ぐために使われます。その後、最後の仕上げとして、水で洗い流します。
Cal Organicブランドのオーガニック野菜を作るカリフォルニアの会社、Grimmway Farmsは、塩素はオーガニック、オーガニックじゃないに関係なく全ての人参に使ってると言います。 そして、使用される塩素の量は、水道の水に入ってる量と同じくらいだと説明してます。
栄養士であるアシュリーベイドーさんは、初めから切って売られる野菜では、製造の段階で塩素風呂に浸すのは食中毒を防ぐために当たり前だと言います。
しかし、化学液の使用の論争は、オーガニック嗜好の人たちや子供の安全を心配する親たちの間で騒の原因になっています。
そこで、Foxnews.comがアメリカで2番目に大きい人参産業会社である Bolthouse Farmsに問い合わせたところ、会社のスポークスマン、キャスリーン コーレスさんは、ベービーキャロットは着色されてるとか漂白されてるとかいう噂を継続させたくない。”と言ってインタビューに応じられないと断りました。
結局は、ベービーキャロットは、プリカットされてスーパーで売られてるサラダやレタスと変わらない、塩素の漂白が気になるのなら、切ってある野菜ではなく丸ごとの野菜を買えばいいんだ、と栄養士は言います。
Source:
www.foxnews.com/food-drink/2014/01/07/truth-behind-baby-carrots.html
記事掲載日:5/8/2017
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