アメリカでは、ぎりぎりになって予約をキャンセルするにはお金がかかる
クリニックや病院での予約、美容室での予約、ヨガやピラティスなどフィットネスクラスの予約、マッサージの予約、フェイシャルの予約などなど、例をあげたらきりがありません。
病院関係の予約では特に、キャンセルするなら最低24時間前までにお願いしますというのは一般的。私は、医療クリニックで働いていますが、正直言って、24時間ぎりぎりにキャンセルされても、その穴を埋められるとは限らないのでせめて48時間までに知らせてほしいと思うくらい。医師に診てもらうというドクターの予約のキャンセル料は、地域によって違うだろうと思います。例えば、私が住んでいる地域では、$30から$50が一般的。
ヨガやピラティスのクラスでも罰金を取るというのは驚くかもしれません。例えば、クラスが始まる2時間前までにキャンセルすれば罰金はかからないけど、2時間を過ぎてしまったら、$10の罰金をとるというのは、私が所属するヨガのスタジオ。特に、人気があるクラスの場合、ぎりぎりでキャンセルする人や、クラスに来ない(すっぽかし)なんてことがあれば、その来なかった人の分のスペースが無駄になるからです。アメリカでは、会員にならなくても回数券だけ買って好きな時にクラスを受けるということが出来るし、回数券を買わずに、飛び入りで1回分のクラスのお金を払ってクラスを受けるというのも一般的です。ぎりぎりで自分の都合でクラスに来ないとなればその人の分が無駄になります。
美容師やマッサージ師も、ぎりぎりで予約をキャンセルされたらその分の収入が入らない。なので、予約の50%を罰金として請求するのもよくあるようです。
理由は問わないし、理由が何かは関係ない:
理由が交通事故だったら罰金はとらないなんていうクリニックを見たことがありますが、一般的に理由は問わない。突然、予期せぬ事が起きるのは人生には当たり前のこと。なので、急に具合が悪くなった、ミーティングが入ったと言っても、予約が空いてしまったことには変わりありません。その分の収入が入ってこなかったことには変わりありません。
1分ごとに1ドルの罰金
この規則は、預けた子供やペットを引き取りにくるのが遅かった場合に使われることが多いです。アメリカは、従業員とお客さんのどちらの立場もお店やビジネスの営業時間を尊重します。時間ぴったりになったら、お客さんを追い出すということはしませんが、自分は客だから俺が好きなだけいるなんてことはしません。それに、時間になったら帰りたいのは誰でも同じですし、アメリカではその考えは理解されていることです。ですから、例えば、子供を預かる施設では、親が迎えに来るのが遅れた場合、スタッフがお母さんが来るまで延々と待ってあげるなんてことはないのです。5時までに迎えにくるように、5時を過ぎたら罰金として1分毎に1ドル取りますなんて普通です。ペットのトリミングでも同じ。約束の時間までに迎えに行かなかったら1分毎に1ドルの罰金。
この罰金のシステムはアメリカではどう思われている?
誰でも忙しいのは同じです。だからって、自分の都合で、予約を自由にキャンセルすれば、キャンセルされた方には迷惑です。このように罰金をとるという方法を持つことによって、ギリギリでキャンセルする人が減るわけですし、キャンセルされた方に多少でもお詫び金としてお金が入るのが正当ではないかと思います。アメリカでは、こういった罰金方法をとるビジネスが多くなってきているため、お客さん側の人もこれには慣れています。
アメリカでどんな予約でも予約を入れたら、そんなの知らなかった!なんてことにならないように、キャンセル料に関する制度があるのか初めに問い合わせるべきです。
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