デイケアやプリスクールを選ぶ際に考慮したい事柄

Multi ethnic group of pre-school children in a classroom.

デイケアやプリスクール選びは選択が多すぎて頭が痛くなることもあります。
私自身の経験から、デイケアやプリスクールを選ぶ際に、どんな点を考えたら良いかをまとめました。
 

スケジュール

 
1.預けたい時間帯と、日数、曜日を決める

施設のあれこれを知る前に、子供を預けたい時間帯、日数、曜日を考え、そのスケジュールに預けられるかどうかを知るのが大切です。人数が定員に達してて、希望する曜日や時間帯に入れないかもしれません。又、月曜と木曜日だけ預けたいのに、週2回の場合は月水か火木でなければダメと言うところも珍しくありません。

時間的には、半日のコースと、一日のコースがあります。半日のコースは、3~4時間のコースと、4~5時間のコースがあります。一日のコースだと、早くて朝6時から遅くても18時まで預けられます。
日数は、月曜から金曜日の週5回もあり、週2回、週3回もあります。週2、3回の場合は、曜日は、自分で好きに選んで良いと言う施設もあれば、決められた曜日でないと受け入れない場所もあります。

2.春休みや冬休み中も子供を預けたいか

小、中、高校の大きな休みは、春休み(spring break)、感謝祭の休み(Thanksgiving break)、それと冬休み(Christmas break)です。春休みは、3月に一週間ほど、夏休みは5月末から8月末まで、11月の感謝祭の休みは1週間、冬休みは、12月に2週間ほどあります。
でも、デイケアはこういった休みの間も休みになりません。ただし、祝日である感謝祭の当日、クリスマスの日、そして元旦はデイケアでも休みになります。でも、大丈夫。会社は一般にこれらの祝日は休みになるので子供を預ける必要もないわけです。
仕事の為、日中子供の世話が出来ない家庭にとっては、小学校、中学校、高校が休みに入るたびにデイケアやプリスクールも休みになっては仕事に行けなくなるので困ります。ですから、こういった休みに関することも確認するべきです。

 

給食かお弁当か

 
1.給食があるか?
給食があるならどんな献立か、そして何処で食事を準備しているか(キッチンがあるのか)、誰が給食を作るのか(給食担当の人がいるのか、それとも先生が作るのか)、どこで食べるのか(カフェテリアがあるのか、それとも自分の教室の中で食べるのか)、キッチンと給食を食べる場所に清潔感があるかも気になる点です。

私の子供が通っていたあるデイケアでは、スタッフの人数が不足していて、給食を準備する担当の人がいませんでした。そのため、ランチを準備する時間が十分になく、先生が子供たちのランチの準備をしていました。準備といっても、タッパーに入った子供たちのランチと思われる食べ物を電子レンジで温めただけのようでした。このデイケアを辞め、次に通わせたデイケアは正反対で、キッチンとランチを食べるカフェテリアは清潔感がありました。献立も良かったです。

2.お弁当を持って行ってもいいか?
給食が出ない場合は、当然お弁当を持っていくようになります。また、給食があっても、お弁当を持って行って給食の代わりにお弁当を食べることが出来る所と、外部の食べ物の持ち込みは一切ダメの所もあります。

3.朝食もあるか?
早朝に来る子供には、朝食も食べさせてくれます。例えば、7時半前に来る子供達には朝食を数ドルか無料で食べさせてくれます。

 

昼寝

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1.昼寝はあるか?
2時間から3時間の昼寝の時間をスケジュールに入れているデイケアやプリスクールもあります。それは、テキサス州の法律により、最低1時間は昼寝を取る体勢で横にならないからです。昼寝をしたくない子でも、最低1時間はぜったいに横にさせされます。 最初の1時間、又は後の1時間は横になり、残りの時間は椅子に座って他の子供を起こしてしまわないように、静かにパズルや塗り絵などをやっても良いと許可するデイケアやプリスクールもあります。でも、そういった学校ばかりでなく、昼寝の時間として決められた時間は絶対に寝る体勢を取らすという場所もあります。これは、昼寝をしない子供にとっては苦痛かもしれません。
4歳にもなると体力がつき昼寝はしないなんてお子さんは少なくありません。それなのに、3時間も横になって天井を眺めているだけなんて時間の無駄だ、その時間を使ってパズルやABCの勉強などをしてもらいたいと望むなら、昼寝は何時間組み込まれているのかと昼寝のルールも知るべきです。

2.何処で昼寝させるのか?
赤ちゃんの場合は、それぞれの赤ちゃんに専用のベビーベッドを与えているのが一般です。ベビーベッドに名前が付いて、風などが移ってしまわないように、他の子が使用しないようになっています。

幼児の場合は、自分の教室で右の写真のように重ねて片付けられるコット(cot) を使うか、暑さ3センチくらいの昼寝用のマットを使って寝るのが一般的です。

日本のように園の中は上履きを履くわけではないわけですから、土足で歩き回る部屋の床の上で昼寝をさせるのは抵抗を感じる人もいると思います。コットやマットは一般的に生徒専用のものは用意してませんが、各自専用のシーツを用意してくれる施設もあります。もし、シーツを用意してくれない、シーツはなしで昼寝するようになっているのであれば、自分でシーツを用意すれば良いと思います。他の生徒とベッドを共有するとなると風邪など何かを移される(移してしまう)心配がありますが、シーツを敷けば感染の予防になります。ちなみに、施設が用意してくれるシーツは施設が洗ってくれます。

 

日課

 
1.デイケアやプリスクールでの一日のスケジュールはどんなものか?
一日どのように過ごすかは、年齢ごとに別にスケジュールが組まれています。
お勉強や工作などをやるのは昼食を食べる前の午前中が多く、午後は自由時間が中心のことろが多いようです。

クラススケジュールは時間で細かく組まれています。
例として、こんな感じです。

朝6時30から9時まで: 自由に遊べる時間朝9時から10時 サークルタイム (サークルタイム(circle time)といって、子供たちが先生の前を丸く囲むように座って、先生が本を読んだり、お話をする時間。)

10時から10時半:外遊び (庭の滑り台などで遊ぶ)
11時から 昼食
12時半から2時半まで: お昼寝
3時:スナックの時間
3時半から4時 グループ時間
4時から6時:自由時間


2.特別教科

曜日ごとに特別なクラスを教える所もあります。例えば、毎週月曜日は、音楽の日で、火曜日はスペイン語の日、毎週木曜はShow and Tell(何か物をクラスの皆の前に立って、皆に見せて発表すること)、金曜日は新体操のクラスがあるなど。

 

施設を見学する

 
オンラインで施設の見学をする日と時間の予約ができるようになってるデイケアやプリスクールが多いのですが、予約なしで突然行っても大丈夫です。
予約がないと見学は出来ないと断られることはありません。予約なしで突然行った方が良いという意見もあります。 それは、予約なしで行ったほうが施設のありのままが見れるからです。

ディレクターに会う

施設の責任者となるのはディレクターです。ディレクターの方針や人柄が施設の運営に大きく影響するので、ディレクターに会ってみるのは大切です。
施設を見学する時に、ディレクターに会って話をして、どんな人か見る。もちろん、初対面でそれも10分程話をしただけではその人を知り尽くせませんが、ディレクターの対応はデイケアやプリスクールを決めるにあたって影響すると思います。

ディレクターと先生達の勤務年数を知る

これも大事です。 同じ場所で長い年数働いてるというのは、自分の仕事が好きだからだし、働きやすい場所でもあると言えます。

 

お金関係

 
月謝の支払い方、登録料と教材費
授業料(tuition)は学校によっていろいろです。建物の大きさ、施設の設備、そして場所によってさまざまです。

支払い方もいろいろです。丸一ヶ月分を月の頭に一度に払わなければいけない施設もあれば、一週間毎に払えば良いという場所もあります。
そして、教材費(supply fees)と登録料(Registration fee)もいろいろです。 Registration fee は入園した最初に一度払えば良いところもあるし、毎年、払わされる所もあります。教材費も、半年毎に請求する施設もあれば、一年に一度の所もあります。

 

急用などで預けたいとき

 
子供をパートタイムで通わせていて、学校に行かない日に限って突然仕事が入ったり、何だかの理由で子供をどこかに預けたい場合は、普段通わせている学校で預けられます。 一日40ドルから50ドルくらいで預かってくれます。

でも、条件つきの学校もあります。 24時間前に連絡して空きがあった場合のみ預かってくれるなど。 でも、その日の朝に電話してもすぐに預かってくれる施設もあります。この点も学校によって規則が違いますから、聞いておくべきです。

長期休みたい時について

 
1週間以上旅行などで休む場合の規則も確認しておくべきです。
学校が受け入れられる生徒の数には制限がありますから(先生一人につき何人の生徒といった比率)、貴方のお子さんが休暇から戻って来たときに定員オーバーで入れません、なんてことにならない為に”席を確保する為の費用”を払わされます。 この金額は学校によって大きく違います。 授業料の半分を請求する学校もあれば、それ以下の学校もあります。

そして、休んでいる間の費用だけでなく、何日休めるかも学校によって規則が違います。
一ヶ月休んでも問題ない学校もあれば、休める日数を制限する学校もあります。

例えば、私の子供が通っているデイケアセンターでは、一年に2週間しか休めない。それも、一度に休める日数は1週間だけ。2週間続けて休ませてくれない。1週間休む場合は、その週の半分の授業料を払わせられます。
2週間続けて休みたい、又は2週間以上休みたいとなると、一度学校を辞めなければなりません。そして、休みから戻ってきてもう一度そのデイケアに入るには、もう一度Registration fee(登録料)を払って入学し直すようになります。 こういった規則を持つ学校は珍しいですが、似たような規則を持つ学校もあるかもしれませんから、学校選びの際に確認するべき点です。

 

ユニフォーム

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ユニフォーム制を取り入れているデイケア、プリスクールもあります。 写真のようなユニフォームでなくても、白のポロシャツにカーキパンツか紺のスカートならどこのブランドでも良いとする所もあります。
一般的に、デイケアとプリスクールは私服の所が多いですが、ユニフォームを指定している所もたまにあります。

写真は、Primrose 《プリムローズデイケアセンター)の制服です。Primroseは、全米にあるデイケアでダラスフォートワース地域にもあちこちにあります。primroseschools.com

 
 

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