「pay it forward」で親切を広げるアメリカの現象

誰かに親切にしてもらったらその人にお礼をするのはごく一般的な行動です。 例えば、ありがとうと言うだけでなく、物を贈るなどしてお礼します。pay it forwardは、親切にしてくれた人にお礼の為に何かするのではなく、別の人に何か親切にやってあげるのです。例えば、スターバックスで、自分の後ろに並んでいる人のコーヒー代を払ってあげる。そして、その親切に対して払ってくれた人にお礼をする代わりに、その人も自分の後ろのお客さんのコーヒー代を払ってあげる。なぜ、pay it forwardが素晴らしいのか、なぜ自分も人にやるべきなのか?突然、このように人からの親切を受けると、自分も人にやってあげようと思うからです。

先週、ニュージャージー州のあるダンキンドーナツ店で、ドライブスルーであるお客さんが自分の後ろの車の人の代金を払ってあげたことがきっかけで、続々とお客さんが自分の後ろの車のコーヒーと食べ物の代金を払うということが、朝の10時から2時間続いたそうです。その車の数、なんと102台。お店の人は、こういった事はそれまでに5、6台の車まで続いたことがあったが、102台も続いたのは初めて見たと言っていたそうです。

ファストフードでこういったPay it forwardがあったというニュースでは、もっとすごいのがあります。去年の12月に、ミネソタ州のデイリークイーンでは、ドライブスルーでなんと900台以上もPay it forwardが2日と半日も続き、その額なんと$10,000。

pay it forwardで私自身の経験は、昔、日本で友達と遊びに行った先でお金をすっからかんに使ってしまい、タクシーに乗るお金がなかったのですが、タクシーの運転手が無料で乗せてくれたという事がありました。とても親切な人で、このお礼として、いつか自分が誰かに親切にしてあげればいいよと言ったのを覚えています。

ネットでは、こんな話も読んだことがあります。日本を旅行した外国人夫婦が居酒屋で飲んでいたら、近くのテーブルのお客さんが自分たちにこっそりビールを買ってくれ、「日本へようこそ!日本の旅を楽しんでください。」と言ってくれたそうです。

毎日の忙しい生活の中で、自分の事で精いっぱいになりがちですが、こういった見知らぬ人へのpay it forwardで親切を広げる。素晴らしい事です。

 

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