アメリカの花の日は、5月の第2日曜日。カレンダー的には、日本と同じです。

しかし、国が違えば文化が違うわけですから、母の日の過ごし方も日本と違います。

母の日がアメリカと日本とどう違うかー 1番大きな違い

アメリカの母の日の過ごし方として、プレゼントをあげるだとか食事に行くというのが一般的です。それは、この記事の中で分析してお話しますが、その前に、私の経験で母の日がアメリカと日本とどう違うかで一番大きな違いがあることを指摘したいと思います。

それは、母がいる人は、母の日を忘れない。自分がいるのは母がいるからという認識と感謝があるわけですから、アメリカでは、母の日だということを忘れて(無視して)ただの日曜日として過ごすということはありません。後になって、「お母さん、昨日は母の日だったね」とか、「先週の日曜日は母の日だったね。忘れてたよ。」なんてことはまず起きないことです。それは、大切な人の誕生日を忘れていたということと同じくらいに悪いことで、アメリカでは起きない事です。

アメリカの母の日の一般的な過ごし方

1.母の日は、自分の母親のためでなく、世間中の母である女性のための日であることを認識しよう

アメリカでは、

  • 母の日は、自分の母親を祝うだけでない。
  • 子供がいる家庭では、奥さんは、自分の子供の母親であるわけですから、旦那さんもお祝いに参加します。
  • 世間中の母である女性に、母の日であることを認識して「Happy Mother’s day!」と言ってあげる。

2.花束をプレゼントする

アメリカの母の日は、19世紀の初めにアナ・ジャービスという女性によって始まりました。自分の母親の死の後に、子供の為に尽くす女性として母親をお祝いする日として国の祝日にするべきだと活動し、後にアメリカの祝日としてカレンダーに載るようになったのでした。しかし、母の日と言う名目で母の日の花やカードを販売して儲けようとする会社が続々と出てきたため、アナ・ジャービスは、花屋やカード会社を訴えるなどして、自分の財産を裁判費に使って死ぬまでこの母の日をアメリカの祝日として取り下げようとしたそうです。これは、アメリカでもあまり知られていない話なわけですが、祝日がコマーシャル化していて、祝日毎にホリデーをテーマにした商品が沢山販売されるのはアメリカでは当たり前のことです。これに関しては日本以上だと私は感じます。

さて、そういった裏話は横にして、お花は、母の日のプレゼントとして人気の一つです。アメリカでは、お花屋さんが最も忙しいホリデーは、バレンタインデーと母の日であるくらい、母の日に花を買う人が多い。

母の日にプレゼントする花の種類は、アメリカでは、カーネーションではありません。日本では、カーネーション=母の日ですが、アメリカでは、母の日の特定の花はありません。お母さん(奥さん)の好きな種類の花や、好きな色の花を選ぶとか、母の日用にアレンジされた花を買います。

3.朝食を作ってベッドに運んであげる

母の日の朝は、家族が朝食を作るから、お母さんはベッドでゆっくりしていて、ということです。”朝、起きたら朝食が出来ている、それもベッドに運んでもらえて、ベッドで食べれる” これがなぜか、アメリカでは特別なことと思われていて女性にとても人気あります。特別過ぎて、雑誌やテレビでは、母の日にお母さんに(奥さんに)、特別な朝食を作ってベッドで食べてもらうためのアイディアやレシピが話題になります。

4.母の日のカードをあげる

この日、子供や旦那さんは、お母さんに(奥さんに)対する愛を表現するカードをあげます。
お母さんに感謝を表すだけでなく、I love youと言う。ハッピーマザーズデーと言う。

5.ハッピーマザーズデーと言う

朝起きたら、第一声でお母さんに(奥さんに)言います。この時だけでなく、一日に何度も言ってもおかしくありません。

また、自分の母や奥さんだけでなく、友達同士の間でも、Happy Mother’s day!とお祝いのメッセージが交わされます。

私も、母親である友達に、母の日のメッセージを携帯電話に送ります。友達とのお祝いのメッセージの交換もあって、より特別な日になります。

また、母親である女性なら誰にでも言うべきお祝いの言葉であるため、スーパーやレストランでお店の人とも交わされます。

ハッピーマザーズデー!と言われたら、Thank you, Happy mother’s day to you too.と言ったり、もっと短くHappy mother’s day!と返しましょう。

ハッピーマザーズデーと言うのはとても重要で、お花をプレゼントしなくても、カードをあげなくても、ハッピーマザーズデーと言うのが当たり前です。

6.食事に連れて行く


母の日に、食事に出かけるのも人気があります。この日は、母の日の特別なメニューを出すレストランもあります。

7.母が望むように、好きなように一日過ごす(過ごさせてあげる)

母の日には、家族(旦那さん)は、お母さんが(奥さんが)が望むように過ごさせてあげます。

例えば、母の日の食事に行きたいと望むなら、ブランチやランチに連れて行く。また、母の日の過ごし方としてお母さんが一人になりたいというのもよくあります。フィットネスクラブやヨガに行ってリラックス、ストレス発散するのも人気があります。また、一人で家で過ごすのを好む人もいます。一人で家に過ごすために、旦那さんと子供には、一日中出かけてもらうというわけです。

8.母の日を忘れてはいけない!

アメリカでは、母親にとって母の日はとても重要な日であるため、母の日を無視できません。「母の日だったことをすっかり忘れた」とか、「忙しくて電話出来なかった」、なんて平気で言えません。

母の日に子供(奥さんに)にお祝いしてもらわなかった、また、Happy Mother’s day!というメッセージの言葉の一つなかった場合、お母さんはとても悲しみます。愛されていないんだと思ってしまいます。

会いに行ける距離にいるなら、会いに行くのが当たり前です。

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