クリスマスカードのエチケット

クリスマスカードのエチケット

イーメールやテキストメッセージを送る手段として盛んに使われる時代となり、手紙やハガキを使う人は減っているため、昔のように紙のクリスマスカードを送るという人も減っているようです。私もその一人で、クリスマスカードはもう何年も前から出していません。受け取るクリスマスカードも減っています。しかし、私の義理の母は、ハガキや手紙を書くのが好きな人ですので、現在でも百枚くらいのクリスマスカードを毎年送っています。

さて、この記事では、アメリカのクリスマスカードについて書きたいと思います。

 

1.クリスマスカードはクリスチャンだけが出すの? クリスチャンじゃない人はホリデーカードにするべき?

ご存知のように、クリスマスはキリストが誕生した日です。キリスト教徒が多いアメリカでも、クリスマスをお祝いする人ばかりではないので、ホリデーシーズンの挨拶に出すカードは、クリスマスをイメージしたカードではなく、誰にでも通用するカードとしてホリデーカードが無難だと考える人もいます。これは、誰にでもメリークリスマスと人に言うのは相応しくない、クリスチャンじゃない人もこの世にはいるのだから、メリークリスマスと言わないで、ハッピーホリデーと言うべきだという人がいるのと同じです。

この考えから言うと、じゃあ、自分はキリスト教徒ではないから、Merry Christmas!!! と書いたカードを出すのは変じゃないか、その代わりに、Happy holidays!!と書いてあるカードにするべきだろうと考えるかと思います。それが正確なのかもしれませんが、自分がどう考えるかで決めれば良いのです。

実際に、自分はクリスチャンじゃないけど、クリスマス時期の雰囲気が好きだから、メリークリスマス!と誰かに言われたら、自分もメリークリスマスと返すと言う人もいます。クリスマスをお祝いしなくても、クリスマスの雰囲気に乗ってもいいと思います。

2.手書きのちょっとしたメッセージを書き入れる

20枚入りなどのクリスマスカードは、良いクリスマスをお迎えくださいなんて風なメッセージがプリントされていて、その下に、送り主の名前を手書きします。また、Shutterfly.comなどでネットでオーダー出来るクリスマスカードは、家族写真にメッセージを添えてプリント出来ます。手書きの名前もメッセージもないカードは、なんだか物寂しい感じがします。個人的なメッセージを手書きで加えてたらもっと喜ばれます。

3.「今年は大変お世話になりました、来年もよろしくお願いします」は年賀状、クリスマスカードに書くメッセージではない

クリスマスカード又はホリデーカードは、「この一年有難うございました」と一年の感謝の挨拶をするためのカードではありません。クリスマスカードとサンキューカードを一緒にしてしまわないように。
クリスマスカードは、Wishing you a very Merry Christmas.や、Merry Christmas and a Happy New Year! なんて風に、「良いホリデーシーズンになりますように」、「良いクリスマスになりますように」、「良い新年になりますように」、とホリデーシーズンに対する温かいメッセージを送るためです。

4.いつ届くように出すべきか?

クリスマスカード(ホリデーカード)はクリスマスの日に届くように出すものではありません。12月の第2週あたりに届くようにするのが良いと言われています。郵便局が大変混む時期ですので、12月に入ったらすぐに出すようにすれば、12月の2週目頃には届きます。

5.Mr. Mrsなど宛名のタイトルはどのように書くべきか?

日本語の様に、誰に出しても「様」で済めば簡単ですが、英語の場合は、個人に出すのか、家族に出すのかなどによって違います。

知り合いに出すカード:
親しくない人、つまり知り合い程度の人に出す場合は、Mr. などフォーマルなタイトルで出す。例えば、Mr. John Smith や Mrs. Dine Smithなんて風に。

独身に出すカード:
独身の女性には、Miss. Amy Johnson、独身か結婚しているか分からなければ、Ms. Amy Johnson. 独身の男性の場合は、Mr. John Smith。

夫婦に出すカード:
Mr. and Mrs. John Doe でもいいし、
Mr. and Mrs. John and Jane Doe は、もっと今時の言い方。

結婚していないけど一緒に住んでいる二人の場合:
Mr. John Smith and Ms. Jane Doe のように二人の名前をand で繋げる。
家族に出すカード:
家族みんなに出すカードなら、The Smith Family
という風に書く。

ドクターに出すカード:
Mr. ではなくDr. Smith という風にDr.のタイトルを使う。
友達や家族に出すカード:
この場合は、Mr. などタイトルは要らない。Myra Lopez というふうにタイトルなしでいい。

6.手渡しではなく家に送るのがエチケット

会社の同僚へのクリスマスカードは、会社で手渡ししてしまった方が簡単ではありますが、
thespruce.comは、それはやらない方がいいと言う。会社で手渡しするとなると、自分はもらわなかったという人が出るだろうし、それだけでなく、その人の家に送るのがエチケットだと言います。

近所の人にあげるクリスマスカードは、切手を貼って郵便局に配達してもらなくても、自分でその人のポストに入れてもいいし、その家の人に直接手渡しするのも良い。

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7.家族に不幸があった年は、クリスマスカード(ホリデーカード)は出さない、受け取らない?

これに関しての意見はいろいろあります。愛する人を亡くしたら1年間はクリスマスカードは出すべきでないし、その人にも出すべきでない、それがマナーだと言う意見もあれば、個人の考えの違いがあるので自分で決めればいいという意見もあります。

8.出していない人からクリスマスカードが届いたらどうする?

私が子供だった頃、両親が「あ~、~さんから年賀状が来ちゃった。じゃあ、年賀状、出してあげなきゃなあ。」なんて風に言っていましたが、アメリカでは、貰ってない人からクリスマスカードが来たからって、お返しのように自分からもカードを出すというのは、一般的な考えではありません。もともと、クリスマスが来る前に、クリスマスカードが届くように出すものですから、そういった意味でも、慌ててクリスマスカードを送ってもクリスマスが過ぎてしまうのであればあまり意味がありません。

9.もらったクリスマスカードは暖炉の上や、棚などに並べる

アメリカ人は、もらったクリスマスカードは重ねて机の上に置いておくのではなく、餡路の上などに並べ飾ります。そして、友達の家を訪れた時に、その家にもクリスマスカードが棚の上などに並んでいたら、手に取ってカードを読んだりしてもいいです。失礼なことではありません。

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