Friday, April 26, 2024
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アメリカの子供はサンタクロースを何歳まで信じるのか

クリスマスシーズンは、まるで魔法のよう

一年で一番素晴らしいホリデーシーズンは、クリスマスシーズンだと言われるくらい、クリスマスを盛大に祝うアメリカ。キリスト教徒が多く、クリスマスを祝う人が多いわけだから当然のことです。

12月に入ると町中がクリスマスの飾りで飾られライトアップされ、住宅街も家の外壁や庭をクリスマスの飾りで飾りライトアップする家が立ち並ぶ。モールやショッピングセンターには、サンタクロースが現れる。サンタの膝に座って写真を撮ったり、サンタクロースが本の読み聞かせをしてくれるとか、サンタと一緒に朝食を食べるなどサンタに会える機会が沢山あります。

サンタクロースを家に呼んで子供に会わすこともできます。私の知り合いに、まさにそのサンタクロースをやる男性がいます。白髪で白いひげ、体系も話し方も全てが絵に描いたようなサンタで、サンタのスーツを着ていなくてもサンタクロースに見える。子供の親に依頼された日に、家に現われ子供を驚かすというシナリオです。サンタが自分に会いに家に来てくれる、そして本を読んでくれたり一緒に遊んでくれる。プレゼントもサンタの手から渡してもらえる。クリスマスシーズンは、小さな子供にしてみれば魔法のような時期です。ちなみに、プレゼントは親が子供が欲しがっていた物を親が用意するので、子供にしてみれば自分の欲しかった物がサンタからもらえるわけですから子供は自分の欲しかった物をサンタさんはちゃんと知っていたんだと思うわけです。自分が子供だったら、このサンタと過ごせる時間は魔法のように素晴らしく興奮する一時だろうなと思います。

サンタクロースは良い子にだけプレゼントを持って来てくれる

アメリカで育つ子供がサンタクロースを信じる理由は他にも考えられます。、「良い子にしてないとサンタクロースがプレゼント持って来てくれないよ」なんて、大人が子供によく言う事です。小さな子供は大人の言う事を信じるので、こんな風に言われたら、当然、良い子にしてたらサンタクロースが来るものなんだろうと信じてしまうでしょう。

また、子供たちが持つ一般的なサンタのイメージとして、サンタクロースは良い子のリストと良い子じゃない子のリストを手に持っている。良い子のリストに自分の名前が載っていればプレゼントをもらえると信じているのです。

サンタクロースとキリスト教を結び付けて考えない

先ほど、キリスト教徒が多い国だからと言いましたが、実は、専門家に言わせると、サンタクロースはクリスマスの象徴でもシンボルでもないということです。宗教と言うよりもサンタクロースは単に人気ある文化にすぎないということです。つまり、キリスト教徒でなくてもサンタクロースを信じる子供もいるということです。なるほどなと思います。例えば、私の娘の友達のインド出身の家族は、キリスト教徒ではないけれどクリスマスツリーを飾る、そして子供にサンタクロースを信じているかと聞くと、信じているを答える。

また、小さな子供は、サンタクロースとキリスト教を結び付けていないので、子供は誰でもサンタクロースを信じていると思っています。それが当たり前かのように。

このように、アメリカは、子供がサンタクロースの存在を信じる環境なのです。

何歳ぐらいから信じなくなる?

私の経験から、アメリカではサンタクロースを信じている子供が多いのは4歳まで、5歳からすこしずつ減っていくような感じです。5歳って早いような感じがしますが、5歳になると少しずつ信じていないと言う子供が出てきます。キンダーガーテンに上がる前のプリキンダーガーテン児はまだ幼く、4歳児なら誰でもサンタクロースを信じていることでしょう。でも5歳になってキンダーガーテンに上がると精神年齢がぐっと上がるからか、サンタクロースなんていないなんて言う子供が出てくるのです。私の娘がキンダーガーテン生だった、ある日の学校の帰りの車の中で、「クラスの男の子がサンタクロースは本物じゃないって言ったんだよ。」「そしたら、他の男の子二人も、お父さんとお母さんがサンタクロースのふりをしてプレゼントを置いてるって言ってたよ。それってホントなの?」と言ったのです。たったの5歳でサンタを信じなくなる子供がいるのかと私も驚きました。

私は、娘が小さい時も一度もモールやショッピングセンターなどにいるサンタに会わせませんでした。理由は、サンタは夜遅くみんなが眠った後にこっそりやってくるという話なのに、モールにいるサンタをどう説明したら良いかわからなかったからです。これに関しては、人それぞれですが、私が聞いた話の中では、同じモールのサンタに毎年会わせて、これが本物のサンタだと教えると言う人が多かったです。

別の記事で「サンタを信じるのは9歳まで」というある女性の意見を紹介しましたが、正直言って私の娘が何歳までサンタを信じるのかわかりません。現在9歳、来月は10歳になりますが、今でもサンタクロースを信じています。エルフも信じていて、毎朝、今朝はどこにいるんだとエルフを探しています。サンタクロースに関しては、学校で「サンタなんていない」と他の子供が言っているのを耳にすることがあり、その度に、不安になり「サンタクロースって本当だよね?ママとパパがプレゼントを置いているんじゃないよね?」と私に確認するように尋ねてきますが、私の答えはいつも同じ。

私「自分はどう思うの?」

娘「絶対にいると思う。」

私「ママもそう思うよ。」「サンタさんは信じている子の家に来るんだと思うよ。ママは子供の頃、サンタクロースを信じていなかったからママの家にはサンタさんは一度も来なかったよ。歯の妖精の事も知らなかったから、歯の妖精も来なかったしね。サンタクロースは本物じゃないって言っている子たちは、信じてないからサンタさんが来ないんじゃないかな。」私のこういった言葉に私の娘は納得しているような感じです。

それでも、毎年、学校で友達の間でサンタクロースの話が出ることがあると、サンタなんて本物じゃないという子供に数人いるようです。サンタを信じていたけど、もう信じていない、という言い方をするらしい。年齢が上がるにつれサンタは本物じゃないという子供が増えてきていると気が付いているはずです。「サンタを信じていないよ」「お父さんとお母さんがサンタのふりをしているんでしょう」と何度も耳にしても、それでも仲が良い友達数人は今でも信じている。自分の大好きな友達も自分とお同じ事を信じているというだけで充分なんだろうなと思います。
私の知り合いの中には、アメリカ人の子供はサンタを信じている子供が多く、中には12歳でもまだ信じていると言うお母さんもいました。それに比べて日本人の子供は9歳にもなるともう信じていないという子供が多いような感じです。先ほど、サンタとして家を訪問する私の知り合いは、もうじき10歳になる私の娘はまだサンタを信じていると言うと、珍しいねと少し驚いていましたが、自分のお客さんの中に10歳の子供がいるということです。この子供の家には毎年依頼があって行っているそうですが、今年は10歳だからもう依頼がないだろうと思っていたら依頼が来たと言っていました。

姿を見たら魔法が消えてしまう、信じる子にだけ魔法が訪れる

誰が何と言おうとサンタクロースを強く信じている私の娘が、なぜそこまでも信じているのか?今まで私が読んであげた物語や小説の中に、そして自分で読んだ小説の中に、姿を見せたら魔法が消えてしまうとか、信じる子にだけ魔法が見える、という話がいくつもあったからです。イソップやアンデルセン、日本昔話、そして子供向けの小説など。日本人も知っている話には、「小人のくつや」、「ツルの恩返し」があります。妖精を信じていれば妖精の国へ行けるという小説も読みました。サンタクロースが子供の家を訪れるお話の中にも、子供が起きていれば、後でもう一度来ようと言って、サンタが次の家に行く姿があったり。こういった話を幾つも読んでいるうちに、姿を見たら現れないとか姿を消してしまうと信じるようになったのです。ですから、歯が抜ければ、歯の妖精は寝ている間に現れるからと早く寝ようとするし、サンタクロースだって、家の人が皆、寝ていないと来ないからと「ママ、夜遅くまで起きてないで早く寝てね。」なんて言うのです。

その上、私自身の事も例として使います。私は、歯の妖精もサンタクロースもエルフも信じていなかった。だから私のことろには、一度も来なかったと話しています。

こういった物語の他に、サンタからの小包みをもらったことも何度があったため、ますますサンタを信じる気持ちが強くなったようです。

どのようにサンタの真実を知るのがベストなのか?

ある日、ベストフレンドの一人のジェイミーが「サンタはもう信じてない」と私の娘に言ったのです。それを聞いて驚いているのは私の方で、私の娘は特に驚いているわけでもありませんでした。娘は、その理由が何だか知らないと言う。何でと探らなかったってことです。

その数週間後、学校のクリスマスイベントで、私はジェイミーのお母さんに会ったので、イベントが始まるのを待っている間に「あ、そういえばジェイミーがサンタをもう信じてないって聞いたけどどうしたの?」と聞いてみました。お母さんは、「もう最悪よ!」と言って話してくれました。ある日突然、娘が「イースターバニーも歯の妖精も、サンタクロースも、なんかおかしい。つじつまが合わないのよね。ねえ、本物なの?」と言ったので、真実を伝えるチャンスだと思って「実は、イースターバニーも、歯の妖精も、サンタクロースも本物じゃないよ。」と言ってしまったと言う。ジェイミーは、わーっと泣き出してしまったそうです。「何で本当の事を言ったのよ!」と泣きながら怒っていたと。つまり、知りたくなかったってことです。お母さんの方も言うんじゃなかったと後悔していました。今までサンタクロースに手紙を書いていたらしく、「じゃあ、もうサンタクロースに手紙書けないってことだね」と言ったらしい。お母さんは、友達の中にサンタを信じている子供がいるのを知っていたので、サンタクロースを信じている子に「サンタはいない」なんて言ったらダメよと口止めし、約束させたそうです。

もちろん、このお母さんは、自分の口からサンタの事実を伝えようなんて思っていなかったわけです。友達から聞いたりどうにか自分で真実を知るだろうと思っていたことでしょう。それが、成り行きでそうなってしまい、最悪の事をしてしまったと心を痛めてしまっています。サンタは存在しない、本物じゃないと子供に手紙を書いて伝えた母親の話がNew York Timesに掲載されていましたが、この話を思い出します。こ記事の話も読んでみて下さい。

私はどうかというと、いつまでも信じる気持ちを持つならサポートしてあげたい。真実は自分でいつか知るだろう。それまでは私たち親は何も言わない。こう思っています。

私の娘は、現在11歳。クリスマスの3週間後に12歳。今でもサンタを信じる気持ちは強いようです。後どれだけ長く信じる気持ちが続のか。

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C.K
5 months ago

はじめまして。アメリカ駐在中の日本人です。
今年一歳の娘に今後どのようにクリスマスを楽しんでもらおうかと悩んでいたところこの記事にたどり着き、とても勉強になりました。すてきな親子ですね。
ありがとうございました。

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