レストランでの食事を終えて駐車場を歩いていたインド人女性数人のグループに、一人の女性が、I hate fuxxxx indians!!! お前たちインド人は至る所にて目ざわりだ。自分の国に帰れ！などと突然、怒鳴り散らすという事件があり、ニュースで報道されました。
攻撃された女性たちがビデオに撮ったその時の様子がニュースで流されました。人種差別的な罵声を怒鳴り散らすだけでなく、そのグループの一人に襲い掛かり手で叩く場面もビデオに映っている。58歳のエズメラルダ・アップトンというメキシコ系アメリカ人。このインド人グループに、「白人女性」と言われて、更に腹が立ったらしい。（この女性に怒鳴られている最中に、グループの一人が警察に電話をしているので、その時に、白人女性に差別的ハラスメントを受けていると言ったのだろう。）
この女性、この騒ぎの途中、突然、コロッと変わり、さっきまで好き勝手に差別的な事を叫んでいた一人に、「ごめんなさいね」と握手を求めるなんてこともしていました。（ビデオの中で見えます。）
新しい情報によると、この女性は、「絶対に、お前たちを撃ってやる！」なんて事も言ったらしい。そして、現場に駆け付けた警察が女性に身分証明書を見せるように言うと、銃を持ち歩くための免許も見せて欲しい？と聞いたという。警察が、今、銃を持っているのかと聞くと、車の中にあると言った。
なぜ、警察はその場でこの女性を逮捕しなかったのか？
ダラス新聞によると、プレーノ警察のフェイスブックでの説明では、警察が現場に駆け付けた時は、この女性は暴言を発していなかったから。更にテキサス州では、警察が軽罪で、犯人をその場で逮捕出来るのは、幾つかの例外がある場合だけで、この事件ではその例外に当てはならなかったため、逮捕状なしで現場で逮捕することは出来なかったということらしい。
ヘイトクライムとして調査されている
プレーノ警察によるフェイスブックの発表によると、この事件は、テキサス州では、ヘイトクライムになる。ヘイトクライムとは、通常、ヘイトクライムだけで単一の罪として問われるものではなく、別の罪に加わるため、この事件の罪が更に重くなるということだ。
また、ヘイトクライムは、連邦法でも起訴されることもあるため、この事件の女性は、テキサスの州法だけでなく連邦レベルでも起訴される可能性がある。現在、アメリカ連邦法によりヘイトクライムになるかFBIが入ってこの事件の調査をしている最中ということです。
まとめ：
「自分の国に帰れ！」や、「お前ら（国の名前）人は、ああだ、こうだ」などという発言はアメリカでは絶対にダメ。人を覆すだけでなく、人種的差別な発言は、法的に禁止とされています。とても深刻です。確かに、プレーノ市を含み北テキサスは、インド人の人口が年々、増えています。特にこの10年ほどで急激に。でも、増えているのはインド人だけではありません。米国トヨタ本社のテキサス移転の影響もあり、この地域では、日本など東アジアの人口も増えています。何の悪気もなく、ただ単に最近はインド人をよく見かけるなと思い、「何処に行ってもインド人がいるよね～」と何気なく言ってしまいがちですが、この発言は、（日本では大丈夫でも）アメリカではダメです。それをメキシコ人と言っても、中国人、日本人でも同じです。普通のアメリカ人はそんなこと言いません。そんな事を言ってしまったら、一緒にいる人を不愉快にさせるだけです。「この人、どんな意味で言ってるのかな？」と混乱してしまい、黙ってしまう。これが、アメリカ人の一般的な反応です。
たまたま、今回は被害を受けたのはインド人でしたが、これが日本人や中国人など東アジア人系だって似たような被害に遭っています。人種差別は黒人にだけ起きているのではありません。アメリカでは、マイノリティーなら誰にでも起こりかねないことです。でも、もし人種差別的な扱いを受けたら、外国人だから仕方がないと受け入れてしまう必要は全くありません。誰かに助けを求めてみてください。まずは、信用できるアメリカ人に相談してみることを推薦します。
人種差別的な事を言われたことや被害を受けたことはありますか？下のコメント欄でそういった経験、またはこのトピックに関するコメントは下のコメント欄に記入してください。
Sources:
https://www.dallasnews.com/news/crime/2022/08/26/what-we-know-about-the-plano-woman-arrested-after-viral-video-of-racist-rant/
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