今年11月、ニューヨークのハンターカレッジ、フードポリシーセンターによる機内での食事に関する調査結果が発表されました。
これによると、機内での水を飲むのは避けた方が良いとのこと。
これを聞いて「そんなの常識」と思っている人や、機内では歯磨きでさえしないという人も少ないないようです。
実は、コマーシャル機の水は飲み水として安全でないことは、2004年のアメリカ合衆国環境保護庁の調査でわかっており、この調査で、15%のコマーシャル機の水に病原菌が見つかったと発表されている。
機内のコーヒーやお茶は、洗面所と同じ水道の水で作られているが、いまの所、機内のコーヒーやお茶を飲んで具合が悪くなったという通報はない。しかし、機内で食べ物により具合が悪くなった場合は、緊急着陸をすることになっている。
2011年に、アメリカン航空の機内食に出た鶏肉を食べて死んでしまった乗客がいて、その人の家族がアメリカン航空を訴えるということがあった。
today.comの報道によると、医師であるカレン・ジョウバードさんは、11月に開催されたウェルネス会議で、機内でのホットドリンクは飲むべきじゃないと言っている。機内の飲み物はバクテリアで汚染されている可能性があると指摘している。
現在、機内での飲み水に関する規則では、一年に4回だけの消毒と水道管とタンクの洗い流しをすれば良いとされていて、2009年に設置されたこの規則は、一度も改善されていない。
機内の水は、毎日タンクを洗い除菌して水を入れ替えていれば良いのだが、1年に4回の掃除ではタンクの中が常にキレイな状態のわけがない。汚れたタンクの中の水は長い間そのまま溜まっているということらしい。
しかし、どれくらいの頻度で実際に水のタンクなどが掃除されているかどうかは、航空会社による。
デルタでは、タンクの掃除は1年に4回、洗面所やキッチンのカウンターエリアはフライトの間に掃除するらしい。
その上、デルタの従業員は毎年。乗客に飲み水を出すためのトレーニングのセミナーを受けなければならない。
ユナイテッドは、水のタンクなどの掃除は90日毎に行っているらしい。
アメリカン航空は、飲み物を運ぶカート、水を運ぶトラック、そして水のタンクは頻繁に消毒しているらしい。
2017年に匿名でBusiness Insiderのインタビューを受けたスチュワーデスは、次のように述べた。
「スチュワーデスは絶対に機内のお湯は飲まない。機内のコーヒーやお茶を絶対に飲まない。」
Source:
https://www.today.com/food/airplane-coffee-or-tea-safe-drink-t144818
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