予約をぎりぎりでキャンセル、またはすっぽかしたら罰金
予約のキャンセルやすっぽかしに対する病院の方針
アメリカでは、一般的に、救急型の病院でない限り、病院やクリニックで受診するには予約が必要で、その予約をキャンセルする場合のルールがあります。そういったルールは病院やクリニックによって違いますので、予約を入れる場合は万が一その予約をキャンセルしなければならない時の事を考えて把握しておくべきです。
同意書
No show and cancellation policyという方針で、その病院の方針の一つとして書類に記載されています。患者さんはそれを読んで同意、署名するようになっています。No showとは、すっぽかしで約束の時間に来ないことです。内容の予約に関する箇所には、予約をキャンセルする場合は、予約時間の最低24時間(それか48時間)前までに連絡するようにお願いし、それ以降にキャンセルした場合はキャンセル料を取ると書かれています。キャンセル料は、25ドルから50ドルくらいであったり、10%や50%という所もあります。この罰金は、保険を使って払う事はできません。
No show and cancellation policyといった書類にサインをしたのであれば、キャンセル料を請求されれば法的に支払う義務があります。初めて行く医院で記入しなければならない問診書類の中に、こういった書類が入っているはずです。それを知らずに、予約をギリギリでキャンセルしたらキャンセル料を請求されたなんてことにならないように、気を付けましょう。
なぜ、キャンセル料を取るか?
病院がこの方針を導入する理由は、ぎりぎりでキャンセルされると、その予約の時間が無駄になってしまう。その時間の収入がなくなってしまうし、どうしてもその日に来たいと言う患者さんにこの予約時間をあげられたのにってことになってしまいます。
色々な文化の人が住むアメリカだからこそ、色々な人がいますからね。予約をしたら絶対に予約を忘れないという人もいれば、自分の国では時間に遅れたって大丈夫、予約をすっぽかしても大丈夫だからとつい自分の国にいる感覚で予約をとっても予約を守らないなんて人もいます。そのため、病院側としては、こういった方針を持つ必要が出てきてしまうのです。
キャンセルする場合に気を付けるべき事
24時間前までのキャンセルと言っても、週末を挟む場合は、週末は数えません。つまり、その病院が月曜から金曜日の営業で、自分の予約が月曜日の9時だとしたら、24時間前というのは前日の日曜日ではなく、金曜日の朝9時。営業日(ビジネスデー)だけを数えます。
キャンセルが必要だとわかったらすぐに連絡してキャンセルしましょう。
手術のキャンセル
そして、手術の場合は、もっと早くキャンセルする必要があります。一般的に、最低5日から7日前まででにキャンセルすればキャンセル料をとられないが、その期間内を過ぎると一般的にキャンセル料は150から250ドル。
常習犯は2度と来るなと言われることもある
そして、予約のすっぽかしを繰り返すと、2度とその病院とは予約がとれなくなってしまいます。病院から断られてしまうのです。
私が見たことがある同意書には、「12ヶ月に予約を2度以上すっぽかした患者さんは、我々の病院の利用を完全にお断りします。よって、今後、予約を取ろうとしてもお断りされて頂きます。」と書かれています。12月は医療機関では一番忙しい気時期ですから。
罰金を取ると伝えるのはアメリカでは一般的
罰金(キャンセル料)を本当に取るか取らないかは別として、「こうしないと罰金を請求しますよ」と脅すのは、アメリカではごく一般的なことです。そうでもしないと、ビジネス側は迷惑をこうむってしまうからです。
例えば、子供を預ける施設(デイケアやプリスクールなど)では、迎えの時間に来なかったり、施設が閉まる時間になっても来なかった場合に罰金を請求します。それも、1分毎に$5請求なんて風に。私の子供の学校の午後保育でも、同じように罰金を取るという方針があります。そうでもしないと、車が混んでたとか、ミーティングが終わらなかったとか何とかという理由で遅れてくる人がいるのです。アメリカは、自分の仕事時間が終わったらすぐに帰りますからね。
犬のグルーミングでも同じです。朝、犬を預けて、数時間後には「終わりました。迎えに来てください。」と連絡してもすぐに迎えに来ないお客さんがよくいるわけです。私が利用していたお店に、そういった張り紙が貼ってありました。訪ねてみたら、翌日まで迎えに来なかったお客さんが何人かいたので、お店が閉店する時間までに迎えに来なかったら、遅れた1分毎に$5の罰金を取るという方針を取り入れたということでした。でも、その張り紙をしてからは遅れる人は出ていないけど、実際に罰金を取るかはわからないと言っていました。
まとめ:
でも、法的には、同意書に署名していれば、支払う義務があります。まあ、キャンセル料が未払いだからと患者さんを訴えるということはないでしょうが(聞いたことありません)、医院に迷惑をかけないためにも、24時間以内のキャンセルや予約のすっぽかしはしないようにしましょう。
Source:
記事更新日:11/18/2020
記事掲載日:1/30/2016
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