キンダーガーテン生からミドルスクールの8年生まで、年に1度か2度あるフィールドトリップ。子供たちの大好きな学校のイベントの一つです。子供だけでなく親も行っても良いのです。アメリカの子供は、親が学校に来るのを喜びますからね。フィールドトリップにも一緒に行って欲しいと言う子供が多いだろうと思います。また、子供が親を必要とするのは子供が小さいうちだけ、ティーンエージャーにもなれば、親とは関わりたくない、口も聞いてくれなくなるとアメリカでは一般的に言われていますから、今しかないと思って、思い出作りに行く親も多いです。私のママ友にも、フィールドトリップもそうですし学校のイベントにはほぼ全て観に行くようにしていた親がいました。私も、一度は行った方が良いだろうと思って、4年生のフィールドトリップに付き添い人として初めて行ってきました。その時の経験をお話します。
目的地まで、他の親と相乗り
場所はダラスのダウンタウンにある大きな科学館。私自身、家族で行った事がある場所でした。なので、行き方は分かっていましたが、家族で行った時は、私の主人が運転しましたし、ダラスのダウンタウンまでの運転は私には恐ろし過ぎて出来ない。そこで、娘の友達のお母さんも付添人として行くと聞いたので、彼女の車に便乗させてもらいました。ふー、これでかなり救われました。一人で目的地まで運転するというのは私には、絶対に無理だったからです。丁度、ガソリン代が急激に上がったばかりだったので、タダで彼女の車に便乗するわけにはいかないと思った私は、お礼として、このお母さんの子供にとお菓子を買って当日、持って行きました。
当日、子供たちはスクールバスで現地まで行きましたが、保護者はバスに乗れず(保護者の人数が多く座る席がない)、自分の車で現地まで行くことになっていました。学校の駐車場で、友達の車に乗ると、知らない女性が困った様子で、現地の科学館まで私たちの後ろをついて行っても良いかと言ったのでした。そこで、「じゃあ、私たちと一緒に行けば?」とエイミーが提案し、車に乗せてあげました。現地に着くと、駐車料金の看板が目につきました。私は、駐車料金のことをすっかり忘れていましたが、現金を少し持っていたので、エイミーに半分払いました。お菓子をくれたから、駐車場代はいいわよ、と遠慮して言ってましたが、12ドルの駐車料を彼女一人に払わすわけにいかないと思ったので、「そんなわけにいかないよ」と言って、私も引かずにもらってと何度も言うと、最後に「じゃあ、ありがとう」と言って受け取ってくれました。後部席に座っていたもう一人のママさんは、エイミーにガソリン代や駐車場代を払うとは一言も言わずに、ただ「ありがとう」と言って降りて行きました。
引率者としてグループを任される
クラスの生徒の数が24人で、ボランティアの付き添い人としてやってきた親の数は6,7人。それぞれの引率者が3人から4人の生徒を任されました。このように小さなグループに分けでそれぞれのグループに大人を付けるというのがアメリカのフィールドトリップでは一般的な方法です。また、グループの中でも、生徒をペアにしてお互いから目を離さないようにするという方法もあります。この方法は、私の子供がキンダーガーデンだったときに子供が私に話してくれました。小学校1年生でも同じ方法を使っていたような記憶があります。明らかに、生徒がはぐれてしまう、いなくなってしまうということを避けるためです。どちらも賢い方法だなと私は関心します。何年か前に、私の子供が通う学校のフィールドトリップで生徒がいなくなったという話を聞き増した。生徒がいなくなったなんて騒ぎにならないために、ボランティアで参加していた親が自分の子供をその場所から連れて帰るということも禁止されています。子供たちは皆スクールバスに乗って学校に戻りました。子供をフィールドトリップの場所から親が連れて帰るかどうかは学校によりけりかもしれません。
また、グループで引率者の大人と一緒に行動するわけですが、どんな順番で何を見るかなどは学校に指定されているわけではなく、比較的自由が多かったです。この辺も日本と違う点です。
このフィールドトリップで、私のグループには私自身の子供の他に女の子が3人。先生が仲が良い友達同士でグループを作ってくれたので子供たちは喜んでいました。エイミーのグループと一緒に行動しました。私の記憶では、自分が生徒だった時、日本の学校では常に先生が生徒を注意する声が聞こえていて、生徒から楽しみを奪うくらいだった記憶があります。アメリカでは、そんなことがない。もちろんルールはあるわけですが、楽しみませてくれる。子供たちは楽しそう博物館の中を友達と見学していました。きっと、日本だったら、博物館の中を見学する間はしゃべらない、しゃべれても小さな声で喋るようにと言われるだろうなと想像してしまいます。
お弁当、水筒は捨てられるタイプを持って行く
身軽に行けるように、そして忘れ物がないように、お弁当や飲み物は、捨てられるタイプのを持って行くように言われます。つまり、普段使うようなお弁当箱や水筒は持って行かずに、使い捨てタイプのお弁当箱や袋とペットボトルの水を持って行きます。
お弁当は、博物館の外の中の庭で生徒みんなが自由に座って食べました。日本だったら、敷物を地面に敷いてその上でお弁当を食べるのでしょうが、アメリカではそんなことはしません。少し高さがある場所を見つけて座るか、それか地面に直接座る。お弁当は、サンドイッチやピザ、ホットドックが一般的。それにチップス。リンゴを丸ごとかじって食べるって子もいます(本当にそういう食べ方をする)。
私が子供の頃は、日本の学校の遠足に持って行く食べ物に、お菓子は200円までなど金額は覚えていませんが、値段に制限をかけられていました。また、飲み物も水がお茶でそれ以外はダメだと。私が小学生ののある遠足で、私がポカリスエットを水筒に入れて学校に行ったのですが、ポカリスエットは先生が言っていたことに違反するという罪悪感がいっぱいで、学校に向かう途中に家に引き返して水筒の中身を水に変えたということがありました。アメリカでは、生徒が持って来るお弁当やお菓子にあれはだめこれはだめなんて風にコントロールすることはありません。
天気も良く、フィールドトリップには最高の天候でした。
自分の子供が學校の友達と楽しくしているのも見れましたし、私自身も娘の友達と数時間を一緒に過ごせたので、私にとってもいい思い出になりました。
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