「おつかれさま」って英語で何て言う?

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先日、知り合いとの電話のテキストの会話で、「お仕事おつかれさま」と言われ、一瞬、戸惑いました。なぜ、戸惑ったかというと、一緒に働いている人ならともかく、そうじゃない人に言われたからです。

アメリカでの経験が浅かった頃、日本語が少し出来る日本人2世に、「お疲れ様」って英語で何て言うの?と聞くと、Take care だよという返事でした。でも、その時、Take care?それは違うんじゃないかな、と思い、Take careよりももっと相応し英語の単語があるだろうと考えたのを覚えています。それから何十年が経ちました。

そして、私の辿り着いた答えは、仕事を終えた人に言う言葉、「お疲れ様」に同等する英語の言葉はなし。ありません。

「おつかれさま」は、労働を終えた人に言う単なる”あいさつの言葉”で、言葉の意味がどうのというよりも単純に、日本の習慣です。食事をする時に、習慣として「いただきます」、食べ終わったら「ごちそうさま」という挨拶の言葉のようなものです。

アメリカには、「いただきます」も「ごちそうさま」もありません。宗教上、食事の前に、お祈りをする人もいますが、誰もが言う言葉ではありません。また、食べ終わった後に、食事を作ってくれた人に、「美味しいご飯を作ってくれてありがとう」と言う人もいますが、ごちそうさまという言葉には置き換えられない。「ごちそうさま」は、有難うといった感謝の気持ちが含まれている言葉でもあると思いますが、作ってくれた人にだけ言う言葉ではありません。例えば、コンビニで買ったお弁当を食べ終わった時でも「ごちそうさま」と言うかと思います。でも、そのコンビニのお弁当を作ってくれた人に感謝して「ご馳走様」と言っているわけでははないと思います。単に、食べ終わりましたという挨拶の言葉で言うのだと思います。

「お疲れ様」に戻ります。アメリカで別れの時に言うTake careは、take care of yourselfを短縮した言い方で、「身体に気を付けてね」といった意味が含まれていますが、Take careは、意味なく使われている別れの時の挨拶言葉です。意味なく使われている言葉としては、「お疲れ様」と同じですが、「お疲れ様」は、あくまでも労働を終えた人に言う言葉ですから、Take careとは違います。

意味のないTake careよりも、心から「身体に気を付けてね」と伝えたいのなら、Please take care of yourself.と言い、帰りの運転に気を付けてねと言いたいのなら、Be careful driving home.なんて風に言います。

仕事を頑張ってくれた人に、「お疲れ様」と言いたいのなら、「~をやってくれてありがとう」と言い換えられます。例えば、Thank you for your hard work. とか Thank you for working so hard. Thank you for your awesome work. なんて風に。でも、これはあくまでも、一緒に働いている人や仕事関係の人に言うことです。

これは、あくまでも私の意見です。他の意見があれば聞かせてください。

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