アメリカは、家やアパートの玄関に、表札を掲げません。しかし、表札の代わりに、うっとうしいセールスマンを追い払うための張り紙や看板を出す人がいます。パソコンで、タイプして張る人もいれば、初めから出来ている木製の看板を置く人もいます。木製の看板は、冗談交じりのもあって面白いため、ここで紹介します。

また、「靴を脱いでください」という看板もあります。これは、ゲストが家に来るたびに、「靴を脱いでください」と言わずに済むため、アメリカでも家の中では靴を脱ぐ日本人にとって便利であります。また、ゲストもドアベルを鳴らす前に、靴を脱がなきゃ入れないと心構えが出来るかと思います。

 

笑。これは、典型的な勧誘の全部をまとめてお断りしているので面白い。

No soliciting.  勧誘お断り。まず、何かを売りに来た人に対して、We are too broke to buy anything.  うちにはお金がないので何も買えません。選挙の時期に来る人に対して、We know who we are voting for.  誰に投票するか決めてあります。宗教の勧誘を断るために、We have found Jesus.  もうイエス様を信じています。Seriously, unless you are leaving a package from Amazon, please go away. マジで、アマゾンからの小包を持って来たんじゃないなら、お願いだからあっちへ行ってくれ!

 

これも面白い。

No soliciting.  勧誘お断り。We are broke spent all our cash on guns, tattoos, booze.  Plus, Jesus told us how to vote. うちは、お金を全部、銃とタトゥーとお酒に使ってしまって一銭も残ってません。それと、イエス様が投票の仕方を教えてくれました。

つまり、この家のベルを鳴らしたら、酔っ払ったタトゥーだらけの人が銃を持って出てくるから、この家の人を邪魔しない方がいいってこと。また、お金は一銭も残ってないから何も買えないし、イエスさまは、すでに信じているし、投票の助けも要らないってことを言っている。

 

No soliciting. 勧誘お断り。Our kids spend all our money. うちの子供達が全部お金を使ってしまうので、うちにはお金はありません。We love our vacuum.  うちの掃除機を気に入いるので、新しいのは要りません。We know who we are voting for. 誰に投票するかもう決めてあります。Our dogs hate the doorbell. うちの犬たちはドアベルが大っ嫌いだから、ベルを鳴らさないほうがいいですよ。Seriously, unless you have a package from Amazon or you are giving away free beer, please go away! マジで、アマゾンからの小包を持って来たか、タダでビールをくれるんじゃないのなら、お願いだからあっちへ行って!

 

 

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Please remove your shoes. 靴を脱いでください。

 

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Please take off your shoes.  靴を脱いでください。

 

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Because little hands touch our floor, please leave your shoes at the door. (小さな手が床に触れるので、靴は玄関で脱いでください。)

これは、小さな子供が住んでいるってことです。ハイハイする年齢くらいの小さな子供は、床を這ったり床に座ったりするわけですから、家の中では靴を脱いでいるということなのでしょう。

 

 

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Please remove your shoes and don’t take a better pair when you leave. (靴を脱いで下さい。そして、帰るときは、自分の靴よりもいい靴を履いて帰らないで下さい。)冗談交じりで面白い!

 

 

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Life is full of choices.. Remove your shoes or scrub the floor.

こちらも冗談交じりのサイン。

これは、直訳すると、「人生にはチョイスがいっぱいです。靴を脱ぐか、床をごしごしと掃除してください。」となりますが、この直訳では意味がわかりずらい。このサインには、もっと深い意味があります。

説明すると、こうなります。

遊びに来た人にしてみれば、「靴を脱いで」と言われれば、脱ぐしかないわけですよね。脱がなければ家の中に入れないってことですから。これは結構、アメリカの自由主義な考えに反しています。アメリカはサンドイッチ一つオーダーするのにだって、パンの種類、肉の種類、野菜の種類、チーズの種類、ドレッシングの種類と、選べる選択肢が多いわけです。チョイスは、お客さんの好みに任せるというのがアメリカ式。それに、アメリカ人は人に「あれしなさい、これしなさい」と言われるのが嫌いです。こういったアメリカの文化的な意味がこのサインの背景にあるわけです。と、いうことで、このサインは、一方的に靴を脱いでくださいと言う代わりに、靴を脱いでもいいし、脱がなくてもいいと選択をくれてるのです。ただ、脱がないのなら、土足で入れば家の中が汚れるから、後で床をキレイにしてくださいね」と言っているのです。また、scrub は、ごしごしと汚れを取るという意味なので、scrub the floor と言えば、wipe the floor や mop the floor と言うよりも、靴を履いたらホントに床が汚れて、ごしごしとこすならいとキレイにならないというニュアンスがあります。もちろん、冗談です。

 

ここで紹介した看板は全てwww.etsy.comで販売されています。

 

記事掲載日:3/14/2015

記事更新日:8/3/2020

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