アメリカでは、病院から自分の診療記録のコピー(medical records)を請求すればもらうことが出来ます。一般的に、自分のカルテを必要とする時は、病院を変える時です。今まで通っていた病院にリクエストすれば、これから行く病院に自分のカルテを転送してもらえます。レントゲンや写真ももらうことができます。カルテには、患者の病名や症状、治療経過、投薬内容などの情報が入っているため、カルテの転送は、日本の紹介状の役目を果たしてくれます。(アメリカには紹介状のシステムはない。

でも、アメリカで病院を変えるたびに、医療カルテのコピーを転送する必要はありません。あくまでも、患者さんが医療カルテがあれば便利だろうと思って今まで通っていた医師にリクエストするのが一般です。新しい病院に行った時に、医療カルテのコピーはありますか?とは聞かれません。患者自身が医療カルテを転送しなくても、新しく行く病院やクリニックがこれまでの治療経過を知りたいとなった時、その新しい病院がリクエストすることもあります。

どうやって手に入れるか

1.まず最初に、どの医療記録が必要なのか考える。
入院中の記録は、入院期間が長かったり、入院中に色々な問題があって色々な専門医が
関わったとしたら何百ページから何千ページもの枚数かもしれません。
必要な記録だけをリクエストした方が、お金も時間も削る事ができます。(医療記録をもらうにはお金がかかる場合があります。)

クリニックでの医療記録をリクエストする場合も、何月何日の記録が欲しいとか、あの診断の記録が欲しいなどとリクエストする記録を絞りましょう。

2.どの記録がリクエストするか決めたら、病院またはクリニックに電話をする。
そして、どうやって自分の医療記録のリクエストをすればよいのか聞く。
総合病院の場合は、医療記録を扱う部署があります。これをMedical records departmentと呼ぶかもしれないし、Health Information Management, (略してHIM department)と呼ぶかもしれません。

病院やクリニックによっては、文面にしてリクエストを書き、それを渡さなければなりません。直接持って行って渡してもよいし、他の方法としてファックス、郵送、又はイーメールでも良いはずです。直接オフィスに行ってリクエストする場合は、自分が本人である事を証明する為に免許書やパスポートを見せる必要があります。
郵送、ファックス、又はイーメールを使う場合は、医療記録をリクエストする記録に署名をしなければなりませんが、それだけでは足りないかもしれません。本人の署名であり間違えないと公証人の認証が必要の場合もあります。

アメリカの連邦法では、リクエストを受けてから病院またはクリニックは30日以内にリクエストに対応しなければなりません。
しかし、州法によっては、それよりも早く対応しなければなりません。
そして、リクエストが断られる場合もあります。その場合は、手紙にて病院やクリニックからリクエストに答えられない、そしてその理由が書かれてなければいけません。
医療記録のリクエスト料金

病院やクリニックによっては、医療記録のコピーを渡すのに手数料を取ります。 なぜ手数料を払わなきゃならないんだと不満を感じる患者さんは多いようですが、下を読めば仕方ないなと思うのではないかと思います。

テキサスの州法により、テキサスの医療施設は患者さんの医療記録を10年保管しなければなりません。 10年分のファイルは相当の量です。

ここ数年前の連邦法により、医療施設の医療記録はPaperlessになり、すべてコンピューターに保管するように義務付けられたので、最近の医療データを取り出すのはそれほど時間がかからないでしょうが、その法律が出来る前までは紙のファイルを使っていたわけですから、ファイルを探すには時間がかかります。10年分のファイルを置く場所がオフィスにはないからと、古いファイルは自分の家の屋根裏に保管するドクターはめずらしくありません。

医療記録をもらうには手数料がかかるのは、ファイルを探す時間、そしてコピーをとって、ポストに入れるまでの手間と送料といったお金と手間がかかるからです。 コンピューターの中に記録があっても、それを探しプリントする手間がかかります。

Source:
https://www.verywell.com/how-to-get-your-medical-records-1738465

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