A group of young children getting on the schoolbus

3か月もの長い夏休みが終わりに近づいてくると、小学校、中学校、高校では、新学期についての色々な重要なお知らせのイーメールが送られて来ます。こういったイーメールを見落とさないために迷惑メールのホルダーも見るなどして気を付けるべきです。でも、まあ、大抵の場合、アメリカの学校は良心的にリマインダーとして何度も知らせてくれるため、メールを読んだけど内容の事を忘れてしまっていたなんて事があっても、リマインダーのメールが来ることもあるのでそれほど焦ることはありません。例えば、何日までに申し込みをしなければならない事。例えば、スクールサプライズ(school supplies)と呼ばれる生徒一人ずつが用意しなければならない文房具セットの購入や、イヤーブックと呼ばれる1年間のアルバムの申し込み。忘れている人の為に、締切の日まで2,3回イーメールでお知らせが来ます。

学校が始まる前に、済ませなければならない手続きや申込みなどを見落とさないように、学校からのイーメールにもう一度目を通しましょう。学校からのメール専用に、メールアドレスを作れば、他のメールに紛れてしまう心配がありません。

学校のルールと同意書

学校が始まる3週間ほど前になると、学校のルールが書かれた書類を渡されます。新しい学年度で親や保護者が把握していなければならない学校の情報と校則(同意書)です。必ず、目を通しましょう。学校の規則について細かく書かれているため、後で「知らなかった」とは言えません。もし、子供が通う学校ではこういった物を配布しないとしても、下の事柄は知っておくべきです。また、全ての同意書に署名し、後ほど学校に提出するようになっています。一般的に、夏休みの終わり頃にあるMeet the teacherという担任の先生と顔合わせする日にこれら同意書を提出します。

1.学年1年間のカレンダー(Academic Calendar)

毎年、アカデミックカレンダーと呼ばれる、1年間の行事や学校が休みになる日などが記載されたカレンダーです。これを見れば、学校が休みになる日、学校が半日で終わる日、春休みはいつか、冬休みはいつか、また大切なテスト日もわかります。

Early release Day (学校が半日で終わる日):
学校のカレンダーに、Early release Dayという日が何度かあるのに気づくかと思います。これは、半日で学校が終わる日です。月曜日が祝日の場合や、夏休みに入る前の日(つまり学年の最終日)は、その前の週の金曜日が半日になることがたびたびあります。半日で学校が終わるということは、12時くらいに迎えに行かなければならないということです。忘れてしまわないように気をつけましょう。

2.登校時間と下校時間について

アメリカは登校時間にとても厳しく、登校時間を1分でも過ぎると遅刻になります。また、登校時間ピッタリに学校の建物のドアに鍵がかかり、事務室を通らずに校舎に入ることはできません。遅刻に関してはこちらを読んでください。関連記事:アメリカの学校の、遅刻や欠席に対する校則

3.下校する子供のお迎え時間について

子供のお迎え時間は、混雑を避ける為に学年ごとに少しズラしている学校もあればキンダーガーテンと小学生の時間を同じにしている学校もあります。ここで知って欲しい事は、指定された迎えの時間(例えば、3時15分から3時45分まで)の間に迎えに行かないという事です。お迎えの終了時間が来ると子供を車で拾うカープールの場所が閉まり、先生も子供も誰もいなくなります。迎えに遅れると、子供は事務室などで親が車で預かってくれますが、遅刻した1分ごとに1ドルという風にお金を取られます。

3.スクールバスに乗る場合

一般的に、スクールバスは、学校から2マイル以上離れた場所に住む生徒が利用できます。スクールバスを利用するには、事前に申し込みが必要。乗れる人数に制限があるため、早めに申し込みが必要。スクールバスに関しては、こちらをご覧ください。

4.お弁当、ランチに関して

一般的に学校のランチは、学校のカフェテリアでランチを買って食べれるか、自分でお弁当を持って行くかのどちらかです。日本の学校のように、給食はありません。食べ物アレルギーがある子供や、宗教的に食べれない物があるなど食べ物に制限がある子供がいるからだろうと思います。

ランチは、教室では食べません。カフェテリアで食べます。カフェテリアのスペースの関係で、ランチ時間は学年によって違います。

親がランチ時間に学校に行って、子供と一緒にランチを食べることが出来ます。子供は、お母さんやお父さんが来てくれると大喜びです。特別に、テーブルをくれ、そこで子供と一緒に食べれます。また、友達を数人呼んでも良いことになっています。友達の人数は、3人までなどと学校で決められています。ランチ時間を間違えないように気を付けましょう。

関連記事:子供がお弁当を食べない理由

4. 服装に関して

学校に制服がない、私服でいいからって、どんな格好でも良いわけではありません。タンクトップはダメなど服装に関するルールもあるため、学校のドレスコードを把握しておくべきです。主に、学校で禁止されている服装は、スパッツやレギンス、サンダル、穴の開いたジーンズなど。制服がある学校も、靴の色や靴下の色などが指定されている以外にもシャツはスカートやズボンの中に入れなければならないなどのルールもあります。

ただ、学校での生徒の服装に関しては、日本の方が厳しい。アメリカは、ネックレスをしたりお化粧をして学校に行っても何も言われません。

5.宿題に関して

宿題に関しても厳しい規則があります。提出日を過ぎると減点、また、宿題を提出しないことが数回あると、学校から家庭に連絡が行きます。

6.学校に持って行く薬について

子供が学校に持って行く薬に関しては、学校の規則がとても厳しく、どんな薬でも(たとえ目薬でも)学校の事務室に預けなければなりません。つまり、学校にいる時間帯に薬を服用しなければならない場合は、事務室に行って薬をもらうというシステムになっています。しかし、医師からの手紙があれば生徒が薬をバックバックに入れて教室に置いても良いとする学校もあります。

7.親は自由に校舎に入れない

アメリカの学校は、たとえ親でも自由に校舎の中に入ることはできません。生徒や教員以外の人が校舎に入る場合、一人ずつIDチェックし、訪問者として記録に残します。ですから、校舎に入る場合は、事務室を通って許可をもらう必要があります。オフィスの人と顔見知りだからと、「ああ、どうぞ」なんて風に校舎に入れてくれることなどまずありません。

8.忘れ物を届ける

子供に忘れ物を届ける場合は、子供に直接渡す必要がなければ、事務室の人に預けて子供に渡してもらえます。事務の人としては、校舎の中に親がちょっとの間でも入るとなると、入った時間、出た時間を記録しなければならない手間があるため、生徒への忘れ物や届け物は事務室に預けてくれることを好みます。

9.早退で子供を迎えに行く場合

上で説明しましたように、たとえ親でも自由に校舎の中に入れないため、自分の子供を早退で迎えに行った場合も事務室を通らなければなりません。例えば、3年のスミス先生のクラスにいる、高橋エミを迎えに来た、何て風に伝えます。すると、迎えに来た時間と迎えに来た保護者の名前を記入するように言われるはずです。その後は、親が教室まで子供を迎えに行くのではなく、オフィスが担任に連絡し、生徒が一人で出てくる、というシステムです。そんなわけで、子供を迎えに学校で行った際に、学校のトイレを使おうなんて気楽に出来ません。トイレを使うだけでも、校舎に入るため、名札をプリントされて胸に付けて入るようになります。

10.ボランティアの申し込み

学校では、保護者からのボランティアを募集しています。例えば、カフェテリアの中でランチ時間のお手伝いするボランティアは、子供の食べ物や飲み物のパッケージの封を開けてあげるとか、喋ってばかりいないで食べなさいなど子供に言うなど、子供たちのお世話をします。ボランティアできる他の事として、フィールドデーやフィールドトリップの付き添いの人です。学校でのボランティアは、アメリカの学校の中が見れるし、アメリカの文化も学べるので良い経験になるだろうと思います。アメリカに住んでいる間に色々なことをやってみたい方は、学校のボランティアも良いかと思います。

最後に、学校でボランティアをやるには、バックグラウンドチェックが必要です。性犯罪などの罪を犯したことがないかを確認するためです。沢山の子供がいる中に大人が簡単に入れるわけありません。たとえ自分の子供がこの学校に通っていると言っても、それは関係ありません。ボランティアの申込書を提出した後、学校はその個人のバックグラウンドチェックを通して、クリアー(何も問題ない)であればボランティアが出来ます。だいたい1週間くらいかかるので、ボランティアとして手伝いたいイベント(フィールドデーなど)があれば、早めにボランティアの申込書を提出しましょう。最後に、ボランティアチェックは毎年受けなければなりません。いつかボランティアしたいなと考えているのなら、学年が始まった時に、書類を提出すると良いかと思います。

 

 

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